時間と場所にとらわれない生き方・働き方をコンセプトに、おすすめできるモノ・コトを発信するブログ
お久しぶりです。2年3ヶ月ぶりの投稿となります。。。
最後の投稿が2021年4月18日だったのだが、その一ヶ月後の2021年5月20日に安平町へ引っ越した。今回は、地方移住を決意した経緯、安平町へ決めた理由、地方移住してみた感想などについて、お話できらと思う。
安平町に引っ越しを考えたきっかけは、コロナの影響で様々な自由が制限されたことが大きな理由。札幌にいる意味を改めて考えたところ、いきなり海外や北海道外だと敷居は高いのだが、妻の実家に車で行くことができる距離であれば可能ではないか?と考えた。
1・妻の実家まで車で2時間以内
2・雪が少ない
3・光回線は必須
4・賃貸の戸建て
5・津波の心配がない
移住を考えた際に、希望のエリアを先に考えるのではなく、上記5つの条件に合う場所から探そうと決める。北海道は広いので、札幌から2時間以上かかる場所はたくさんある。妻が気軽に帰ることができる距離であれば、安心して札幌を離れることができるということで、2時間以内の場所にしようということになった。
札幌は北海道の中でも雪が多い地域。大雪になれば、札幌市の除雪車が出動しても、追いつかないことが多々ある。当時の私は、賃貸マンションに暮らしていたが、管理会社の雪かきでは満足がいかず、勝手に水平・平行・垂直・直角をコンセプトに、入口から道路まで管理人のような感じで、毎日やっていた。別にお金をもらえるわけではないのだが、自分自身が気持ちよく住みたいという理由で、ボランティア的にやっていた。移住するなら、そんな除雪作業から開放されたいので、可能な限り降雪量が少ない場所にしたい。
光回線は必須中の必須。私の仕事は、ホームページを作ったり、動画を編集したりと、インターネットが接続できないと完結できない仕事。そのため光回線レベルの早い環境が最重要項目となっている。超田舎に引っ越すのも面白そうだが、エリアによっては、光回線が通っていないどころか、モバイルルーターのエリア外の地域も多々ある。光回線が通らなくても、モバイルルーターは?と検討したが、設置しないとわからないレベルの速度では怖くて契約できない。
地方の戸建ては100万円台など無数にあり、2年くらい家賃を払えば、買った金額と同等の金額になる物件はかなりある。しかし、家を買ってみたはいいが、土地柄が合わない、近隣住民と気が合わない、環境が合わないなど、住むことが難しくなったとしても簡単に売ることはできない。やはりリスクを考えると、最初は賃貸で住み、1〜2年は住んでみからでも購入は遅くないと考えている。
若い頃は「海が見える場所に住みたい」など、オシャレなことを考えてた時期もあった。しかし、東日本大震災の怖さや、南海トラフや首都直下地震などの大地震を考えると、津波の心配はどうしても考えてしまう。地震が起きるたび津波は来ないか?という気苦労は、できるだけ取りたくないものだ。
上記5つの条件をクリアできる場所となると、ある程度の場所は限られてくる。リサーチは妻がやってくれたのでだが、まずは空き家バンクで検索したところ、ほとんどが売り物件。
そんな中で、条件にあう物件を見つけたのがむかわ町。むかわ町役場が紹介している物件で、家賃一万円という激安賃貸物件。改造OKという好条件だったので、2021年2月に内見に行ったのだが、基礎は塚石のみ、天井も落ちる寸前、手直しするにも厳しい家だったので断念する。
続いて候補に上がったのが由仁町。妻も昔からお気に入りの場所のよう。札幌からも車で45分程度と近く、人気のエリアということから、とても興味が湧いた。そういう良い場所は、みんなも好きなだということは相場で決まっていて、賃貸物件も予約待ちだそう。当面の間は出てこなそうなので、ここは縁がなかったということで断念。
次に妻が提案してくれたのは、むかわ町と由仁町の間にある安平町。私自身、失礼な話なのだが安平町という存在を知らなかった。
妻のリサーチでは雪が少なく、海からも離れていて津波の心配もないことから、条件にはあってる。安平町の空き家バンクではないのだが、『安平町+戸建+賃貸』で検索したところ、気になる物件を見つけたので、内見を予約してみる。
築38年という古すぎない平屋だった。住む場所を探す際に第一印象をとても大事にしており、この物件入る前から印象が良かった。昭和感満載の内外装だったが、それはそれで実家感があってなかなか良かった。
私も妻もとても気に入り、契約したのが2021年3月。実際に住み始めたのが2021年5月20日だった。
札幌に住んでいるときは感じなかったことが、安平町へ地方移住してみて、気づいたことが色々あった。メリットもあるが、デメリットもあり、メリットでありデメリットである部分もある。ここからは実際に約2年間住んでみて、感じた部分をまとめたいと思う。
札幌に住んでいる頃を思い返すと、生活している中で小さなストレスを感じることが、非常に多かった。車を運転している時、夕方に発生する渋滞、衝突寸前の割り込み等、ストレスの貯まるマナー問題が多々あった。冬の除雪問題は次から次へと発生するし、北海道神宮のそばに住んでいたため、外国人観光客のマナー問題も大変だった。
安平町に住んでからは、全てが圧倒的に少ないのでノーストレス。人が少なく、車も少なく、信号も少ないので、イライラする場面に遭遇することは皆無。毎日を穏やかに過ごすことができている。
安平町の町民曰く、私が住んでいる追分エリアは雪が多く、早来エリアは雪が少ないそう。実際に冬を過ごしてみると、格段に雪が少なかった。引っ越してきた最初の年である2021年は、稀に見る大雪だったのだが、それでも追分エリアは少い。でも住んでいる人からすると多いという。
除雪事情も、雪が降ったらすぐに除雪車が来るという印象。だから、道路は常に平らな状態で、札幌のような轍(わだち)は存在しない。とても快適。
引っ越してきて最初に驚いたのが、歩いている人がいないという点。人口も追分エリアで3000人程度。年配の方が多いという理由もあるが、基本は皆んな車移動なので、歩行者を見かけないということが理解できた。札幌から安平町へ地方移住した当初は、静かすぎて驚いていたが、今では逆に札幌の人の多さに疲れるている自分が面白い。
自宅近所にある自家焙煎のカフェ、シエスタがとにかく快適。自家焙煎のコーヒーは10種類以上から選ぶことができ、その日の気分によって銘柄を選ぶことができる。店内にはWi-Fiはもちろん、電源も完備しているので、ノマドワーカーにもおすすめのお店。
シエスタならでは特徴として、月額2000円で毎日コーヒーを無料で飲めるサブスクプランがある。だから、シエスタに通うのは毎日のルーティーンになっている。
さらに、シエスタチャンネルというYouTubeチャンネルを7月7日より開設したのだが、私もチャンネル運営のお手伝いしている。ありがたいことに、妻もアンバサダーという大役を任されて登場しており、興味がある方はご覧いただき、チャンネル登録してもらえると嬉しい。
安平町の周辺には、由仁、長沼、千歳、恵庭、苫小牧など、車で30分も走らせれば色々な場所に行くことができる。おしゃれなカフェや、レストランなど絶景を楽しみながら食事をできる場所が多いので、札幌にいる時以上に楽しむことができている。
週末には、手作りパンや、自家農園の野菜、ハンドメイド雑貨などを販売したイベントが、色々な場所で開催している。また、お寺でヨガ教室や公民館でZUMBAなども充実しており、札幌では考えられないコミュニティーが存在している。
他の市町村ではわからないのだが、胆振地方は特にこの手のイベントが多い印象。小さなお祭りが定期的に開催されているイメージ。
札幌に住んでいたころも、ゴミの分別が厳しいなとは感じていたが、安平町は別格。2年も経てば慣れたが、燃えるゴミの他に生ごみがあったり、ビン・缶・ペットボトルは別々に分ける必要があったり。。。
人口が少ないということは、このような部分で費用がかかるのだなーと実感している。
意外だったのが、歩道が少ないということ。私達夫婦はウォーキングが好きで、色々な道を歩くのだが、車道しかない道路が多い。引っ越してきた当初、そんなことも知らずに国道を歩いてしまい、歩道がないトラックがたくさん走る道を、スレスレで歩いたことがある。ここでも基本は車社会なんだなぁと実感していた。
ウォーキングと同様に、サイクリングも難しい。車道を走りたいところだが、トラックがものすごいスピードで走ってるので、こちらも厳しいのが現実。。。
噂には聞いていたが、安平町はホントに寒い。夜は-15℃以下になるのは当たり前で、朝方には-20〜-25℃くらいまで下がる。幸いそこまで下がった経験はないが、-30℃になる時もあるよう。そのため、ストーブは真冬になると、春までずっとつけっぱなし。意外かもしれないが、ずっとつけていたほうが熱効率は良いらしく、灯油の料金も年間で10万円程度なので、月換算で1万円以下。
歩いて5分程度の所にセイコーマートがあるのだが、ホットシェフはないし、お弁当の品揃えもあまり良くない。そうなると別のコンビニ行くしかない訳なのだが、車で30分走らないとセブンやローソンがない。仕方なく車でセブンに行くのだが、早く近くにできてほしいと心から思っている人は、たくさんいると思っている。
空き家は安平町だけではなく、その土地に行けばたくさんあるということは、実際に行ってみて理解できた。
肌感になるが、ネット上で得られる件数は5%〜10%程度で、殆どは募集していない物件が多い。売買であれば、持ち主も検討するのかもしれないが、賃貸となると手間と費用がかかることを考えると、なかなか応じてくれない理由も分かる。トラブルを避けるには、直接取引より不動産会社を通したほうが安心だが、そこまでして貸す必要もないと考え、放置して空き家になってしまうのではないだろうか。
しかし、交渉次第では安く借りることも可能だと思っている。不動産会社を通さずに契約することができれば、更に安く借りることは可能かと思う。
実際に安平町に住んでいると、売りたい人が結構いて、「買わないかい?」という話もある。もちろん不動産会社を通さないので、1/3くらいの価格。かなり安く買える。こういった情報は、実際に住まないと入ってこないので、人間関係もそういった意味では大切。
以上が、安平町に引っ越してきて、約2年3ヶ月経過した感想。メリット・デメリット含めて、今ではとても住心地の良い街であることは間違いない。
コロナをきっかけに地方移住の注目が増しているが、理想と現実は都会目線でみると、控えめに言ってもかけ離れてると感じる方が多い。人間関係に疲れたから田舎に行くと、田舎ならではのコミュニティーがあり、生活コストの削減で移住しようと考えると、考えてもいなかったコストが発生する。
一長一短なので、移住する前に何度も足を運ぶことをおすすめする。私の場合、そのあたりを含めても長く住むことができると考えているので、おそらく数年の間に家を購入する予定。今後も移住関連の記事は引き続き書いていきたいと思う。
ヤマダソウイチロウ・1975年3月7日生まれA型、現在49歳。映像制作を中心に、クリエイティブな活動しています。詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。
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Soichiro Yamada