AI

falというAIの窓口を知りました。Claude Codeから画像も動画も作れるようにしてみます。

2026.08.16

こんにちは、ソウさんです。

AIの話題を追いかけていると、知らない名前が次から次に出てきます。今回引っかかったのは「fal(ファル)」。AIをかなり使い込んでいる人の配信で「これがないと仕事にならない」とまで言われていたのに、私はまったく知りませんでした。

調べて、その日のうちに使い始めてみたら、これは確かに知らないともったいない仕組みでした。私と同じように「名前すら聞いたことがない」という方に向けて、登録から最初の1枚を生成するまでの実録を書きます。

falは「生成AIの共通窓口」

falはAIそのものではありません。世界中の画像生成AI・動画生成AI・音声AIを、ひとつの窓口からまとめて使えるようにするサービスです。

いま生成AIのモデルは、画像だけでもFLUX、Seedream、GPT-Image……と数えきれないほどあります。動画ならSeedance、Kling、Veo。ふつうに使おうとすると、それぞれのサービスに登録して、それぞれに月額を払うことになります。

falはその全部の「取次店」です。falにお金をチャージしておけば、1,000種類以上のモデルを、使った分だけの支払いで呼び出せます。新しいモデルが出ると、早ければその日のうちにfalからも使えるようになります。

falは生成AIの取次店の図解

料金は「使った分だけ」。画像1枚数円の世界

私がいちばん驚いたのはここです。公式の料金表から拾うと、だいたいこんな水準でした(2026年8月時点。1ドル150円で換算)。

種類 モデルの例 料金
画像生成 Seedream V4 1枚 約4.5円
画像生成 FLUX Kontext Pro 1枚 約6円
動画生成 Kling 2.5 Turbo Pro 1秒 約10.5円
動画生成 Veo 3 1秒 約60円

画像生成のためにChatGPT Plus(月3,000円)に入っている人は多いと思います。でも、月に生成する画像が数十枚なら、falの従量課金だと数百円で済む計算になります。月額の「使わなくても払う」が無いのは、私のような細々やっているフリーランスには合っています。

ChatGPT Plusとfalの料金比較

支払いは前払いのチャージ式です。最低チャージ額は10ドル。残高が尽きたらそこで止まるので、使いすぎの心配がない設計なのも安心材料でした。

本領は「Claude Codeと繋がる」こと

料金だけでも十分魅力的なんですが、falの本領はここからです。

falには公式のMCPサーバーというものがあって、Claude Codeに一行の設定を足すだけで繋がります。MCPというのは、平たく言えば「AIアシスタントに道具を持たせる差し込み口」のことです。

claude mcp add --transport http fal-ai https://mcp.fal.ai/mcp --header "Authorization: Bearer 自分のAPIキー"

これで何が起きるかというと、Claude Codeに向かって「この記事のアイキャッチ画像を3案作って」と話しかけるだけで、Claudeがfal経由で画像生成AIを呼び出し、できた画像をフォルダに保存してくれるようになります。

画像生成サービスの画面を開いて、プロンプトを打って、ダウンロードして、リネームして……という往復が丸ごと消える。生成AIを「見に行く」のではなく「呼びつける」形になるわけです。

実際にやってみました(所要30分ほど)

ここからは実録です。つまずいた場所も含めてそのまま書きます。

1. アカウント作成(1分)

fal.aiの「Get started」から、Googleアカウントで入るだけです。

falのログイン画面
「Continue with Google」を押すだけ。

初期設定の質問が3つ出ますが、「For myself(個人利用)」→「Build with Code(APIで使う)」を選べばOKです。最後のアンケートは任意なのでスキップできます。

falの初期設定画面
個人利用と「Build with Code」を選ぶ。

2. カード登録とチャージ(ここでつまずいた)

SettingsのBillingでクレジットカードと請求先住所を登録して、クレジットを購入します。ここで2回つまずきました。

ひとつ目。金額欄には最初から「$100」が入っています。気づかずに進めると15,000円分買ってしまうので、必ず書き換えてください。

ふたつ目。安全のため5ドルにしようとしたら、最低チャージ額は10ドルでした。

チャージ金額の入力画面
Customに5ドルと入れたら「最低は10ドル」と怒られた。
購入確認ダイアログ
最終確認で$10.00になっているのを見てから購入。

結局10ドルをチャージ。カードの利用通知は「FAL FEATURES LABELS」名義で1,624円($10+日本の消費税$1)でした。チャージした残高の有効期限は1年です。

チャージ完了の履歴画面
購入履歴に$10.00。これで準備完了。

3. APIキーを発行してClaude Codeに繋ぐ

SettingsのAPI Keysで「Add key」を押すとキーが発行されます。このキーは残高を使う鍵そのものなので、人に見せてはいけません(下のスクショも該当部分は黒塗りしています)。私は1Passwordに保存しました。

APIキー発行画面(キー部分は黒塗り)
発行されたキーはこの画面でしか見られない。すぐ保存する。

あとは先ほどの一行をClaude Codeに設定すれば接続完了です。

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頼んで1.7秒で、画像が出てきた

接続できたので、Claudeに「テストで画像を1枚生成して」と頼んでみました。

結果、1.7秒でこの画像がフォルダに保存されていました。使ったのはFLUX schnellという安いモデルで、料金は1枚あたり約0.5円

falで最初に生成したスープカレーのイラスト
記念すべき1枚目。北海道民なのでスープカレーを頼みました。

チャットに話しかけただけで、画像ファイルが手元にある。この体験は正直、ちょっと感動しました。

ついでに、この記事の図解もfalに描かせてみました

上に載せた図解の下書きも、falに「日本語のインフォグラフィックを描いて」と頼んでみたんです。結果がこれ。

falに描かせた図解の試作
9割正解。でも「ElevenLabs」の綴りと「自分」の漢字が書けていない。

レイアウトも矢印もほぼ完璧なのに、「ElevenLabs」の綴りがおかしくて、「自分」という漢字が書けていません。いまのAIはまだ文字が苦手なんですね。アイキャッチの候補を作らせたときも、頼んでいない謎の英字が入り込んだ1枚がありました。

謎の英字が入った生成画像
「LEAOR」。そんな単語は頼んでいない。

なので文字が主役の図解は、最終的にClaude Codeに図として描き直してもらいました。絵はfal、文字はClaude。この分担がいまの現実的な正解だと思います。

注意点も書いておきます

  • 動画生成は画像より一桁高いです。Veo 3で10秒作ると600円。試すなら画像からが安全です
  • falに払うお金とは別に、Claude Code側の契約(Claudeの有料プラン)は必要です
  • APIキーは絶対に公開しない。スクショを撮ったときは写り込みに注意です
  • 新しいサービスなので、この記事の料金は変わる可能性があります。最新は公式の料金ページで確認してください

まとめ

50代になってから、知らない横文字が出てくるたびに一瞬ひるむんですが、調べてみれば「取次店」「前払いチャージ」「差し込み口」と、昔からある商売の形に置き換えられるものばかりでした。

登録からテスト生成まで30分、かかったお金はチャージの1,624円だけ。このブログのアイキャッチも、今日からfalとClaudeの合作になりました。使いながら気づいたことは、またこの記事に追記していきます。

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